古美術 大正館

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「時代屋の女房」は「古道具屋の女房」
骨董を扱う店には、「古美術店」「骨董店」「古道具屋」とあります。古美術店は店構えが和風で、店先には古陶磁の壺などを1、2点展示してあるようなお店です。高級品をメインに扱っており、京都にあるような一見さんお断りの店のほとんどが古美術店です。骨董店は「古民具・骨董店」としている店もありますが、古美術店が茶道具を除き「飾って楽しむ」美術品を扱うのに対し、骨董店では普段使用できる「生活骨董」を主に扱います。古道具屋は骨董品はもとより古い道具であれば大工道具、理髪道具、医療用具など、道具と名の付くものであれば何でも扱います。2度映画化された渡瀬恒彦主演の「時代屋の女房」の「時代屋」は、古道具屋に分類されると思います。ちなみに、江戸時代にはすでにこの古道具屋という商売はあったようです、当時むしろ骨董を扱う店としては、古道具屋の方が一般的だったようです。

イメージ軒裏「大正館」の由来
私は平成16年度に「ギャラリー古雅」という店名で、古河駅西口にある「チャレンジショップ」に出店していました。チャレンジショップを卒業し、こちらに店舗を構える際、本来ならば店名を踏襲すべきであったのでしょうが、建物の雰囲気からギャラリー古雅という店名は似つかわしくないと思い、ほかの名前を考えることにしました。そこで思いついたのが「大正」という言葉でした。「大正ロマン」という言葉があるとおり、大正時代は、アールデコの芸術運動が起こったり、大正モガ(モダンガールの略)、モボ(モダンボーイの略)の流行、大正デモクラシーが興隆したりと、平和で芸術的にも勢いのあった時代です。建物も昭和10年築ではあったものの、充分に大正時代の雰囲気があると思いました。そこで店名を「大正館」と命名しました。ピンクの縁取りのコンポートを含め、大正時代のものも何点かありますが、必ずしも大正時代のものを扱う専門店ではありません。江戸時代以前のものから昭和のものまで多くの「骨董」を取り揃えております。


ブラックライトで光るウラン硝子生活ガラス/骨董・絵画
大正館は、「生活ガラス/骨董・絵画」を扱っています。骨董業界には「生活骨董」という言葉がありますが、これは骨董品を飾って楽しむだけではなく、皿であれば、実際の食べ物を盛り付けて、普段も利用するという考え方です。この言葉と考え方は、骨董業界、骨董愛好家の間で広く受け入れられているものです。「生活ガラス」とは、お客さまに昭和30〜40年代の少しレトロ(明治、大正時代のガラスに比べれば非常に廉価)なガラス器を普段も使って楽しんでいただこうと、私が考案した言葉です。生活骨董のガラス版という訳です。

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