「時代屋の女房」は「古道具屋の女房」
骨董を扱う店には、「古美術店」「骨董店」「古道具屋」とあります。古美術店は店構えが和風で、店先には古陶磁の壺などを1、2点展示してあるようなお店です。高級品をメインに扱っており、京都にあるような一見さんお断りの店のほとんどが古美術店です。骨董店は「古民具・骨董店」としている店もありますが、古美術店が茶道具を除き「飾って楽しむ」美術品を扱うのに対し、骨董店では普段使用できる「生活骨董」を主に扱います。古道具屋は骨董品はもとより古い道具であれば大工道具、理髪道具、医療用具など、道具と名の付くものであれば何でも扱います。2度映画化された渡瀬恒彦主演の「時代屋の女房」の「時代屋」は、古道具屋に分類されると思います。ちなみに、江戸時代にはすでにこの古道具屋という商売はあったようです、当時むしろ骨董を扱う店としては、古道具屋の方が一般的だったようです。
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